こんにちは、予防歯科とインプラント・ホワイトニング・審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤泰司です。
昨日の日曜日は大変寒い1日でした。
朝9時からの講演に間に合うように急いで自宅を出ましたが、さすがにバイクで会場に行くには冷たい風のために頬も凍る思いでした。
それでも、県下から熱心な先生方が30名近くお集まりになり講演は大変熱気を感じるものでした。
本日の講演は「第2回口腔癌スキルアップセミナー」で去年の8月7日に開催された第1回に引き続きおこなわれました。
愛媛大学歯科口腔外科教授浜川祐之先生をはじめ、医局の先生がたの講演は大変役立つ内容でした。
教授は『地域の歯科医師が取り組む口腔癌検診』というテーマで口腔癌の疫学から口腔癌専門医研修についてのお話、口腔癌検診の地域での取り組みについて講演されました。
その中でも特に『Dentists find oral cancer(口腔癌は歯科医が見つけるものである)』という言葉に感銘しました。
確かに日常臨床で患者さんの口腔内を一番良く見ているのは我々歯科医です。
もっと我々歯科医が口腔癌の早期発見ができれば患者さんのQOLを著しく損なわないで口腔癌の治療はできるはずだと思いました。
中城公一先生からは『口腔癌の診断と治療』についての講演がありました。
鑑別診断のポイントを的確に教えていただき日常に診療に大変役立ちました。
また開業医は問診・視診・蝕診等により癌病変の推定診断を下します。
その後の確定診断のための生検は癌の予後に関わることがあるため無闇に行なわずに大学等に紹介することがベストであると説明されていました。
口腔癌のTNM分類や愛媛大学口腔外科で行なわれている口腔癌治療がどの様なものであるか、ホットな話題も含めて講演がありました。
正確な癌の病期分類をすることにより治療成績は向上するため、早期発見早期治療が極めて重要であると強調されていました。
先生の「愛媛から口腔癌の撲滅を図ろう」という強い意思を感じた有意義なセミナーでした。