こんにちは、衛生士フクオカです。
今回は歯科で使われているセメントについて話したいと思います。
セメント(接着材)の特徴としては、毒性がなく口腔内に対して無刺激なこと、唾液や飲食物に溶けないこと、接着性がいいこと歯の色に調和することなどがあります。
いくつかセメントを紹介していきたいと思います。
1つ目は、リン酸亜鉛セメント(エリートセメント)です。
主成分は、粉が酸化亜鉛・酸化マグネシウム・酸化ビスマスで液が、正リン酸・リン酸アルミニウム・リン酸亜鉛・水これを練和することで固まります。
特徴は、接着性がなく嵌合力で結合する・酸に対して溶解しやすいなどがあります。
合着材や裏層材として使われます。
2つ目は、カルボキシセメントです。
主成分は、粉が酸化亜鉛・酸化マグネシウムで液が、ポリアクリル酸の水溶液を練和することで固まります。
特徴は、歯質や金属に対して接着・歯髄刺激が少ないなどがあります。
合着材や裏層材・仮着材として使われます。
3つ目は、グラスアイオノマーセメント(フジ9)です。
主成分は、粉がフルオロアルミノシリケードガラス(シリカアルミナ・フッ化アルミニウムなど)で液が、ポリアクリル酸・イタコン酸を練和することで固まります。
特徴は、歯質や金属に対して接着・歯髄刺激が少ないなどがあります。
合着材や裏層材として使われます。
歯科には、それぞれの用途に合わせたセメントがあり症状に合わせてセメントを選んでいきます。
神経が残っている時は、セメントを詰めて様子を見たりするので痛みが出ないかの確認をしたりすることもあります。
心配なことがある時は、スッタフに相談してみて下さい!!