歯のこと

栄養と歯科医療のかかわり①

こんにちは、広報・受付担当トガワです

当院では親知らずを抜歯することが多いですが、親知らずの悩みはどの年代でも存在します。

20代前半で抜歯をする人がほとんどですが、中には60代70代の方もいらっしゃいます。

そこでよくわかるのが、若い人の傷の治りはとても早いこと、そして抜歯した穴が骨で囲まれていても、高齢者や体力の落ちている人は治癒に時間がかかるということです。

そんなのあたりまえ!と思われるかもしれませんが、これには全身や局所の状態などさまざまな要因があります。

この抜歯や外科処置を治癒する過程で、タンパク質が最も不可欠な栄養素となります。

「ヒトの身体はタンパク質でできている」ことももちろんこの理由ですが、他にも多くの理由があります。

私達が普段食べている物に含まれる栄養素のうち、タンパク質・脂質・炭水化物は「3大栄養素」と呼ばれています。

これは最も基本的で大事な栄養素です。

生命活動を維持するためのエネルギー源」として、他の栄養素とは一線を画する重要な存在です。

そのなかでもタンパク質は、脂質や炭水化物と比較して、生体内でより多彩な役割を果たしていて、エネルギー源としてだけではなく、より重要な側面ももっています。

まず生体を構成するタンパク質は、アミノ酸が直線的に連なった構造をしています。

アミノ酸は残基と呼ばれる部分の違いによって、多くの種類に分かれます。

ちなみに、ヒトの身体を構成するアミノ酸は20種類だそうです。

食物として摂取されたタンパク質は、酵素によりアミノ酸にまで分解されて、小腸粘膜から吸収されます。

そして、門脈を経て肝臓に達してそこでさまざまな代謝を受けます。

これらの消化吸収・代謝にはエネルギーを必要とします。

吸収速度を速めたいときや、体力が低下しているときの栄養補給は、消化酵素を必要としない「アミノ酸」で摂取するのが効果的です。

アスリートなどがアミノ酸のサプリメントを摂取するのはそのためですね。

では次回もこのアミノ酸のお話の続きからしていきます。

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