こんにちは、広報・受付担当トガワです。
右利きや左利き、といったように利き手や利き足があるのと同じで、噛む動作においても左右どちらかで良く噛む方があります。
これを習慣性咀嚼側(噛み癖のある側)と表現されています。
左右どちらかで噛む癖は、ほとんどの場合大きな影響を与えませんが、この噛む側の偏りが程度によっては顎関節症といった顎口腔系に悪影響を与える場合があるといわれています。
顎の骨と、頭につながる骨の間には関節円板と呼ばれるクッションのような役割をするものがありますが、この関節円板が前方に転位している場合、その転位している側がよく噛む方になるため、硬い物などを食べると顎関節に大きな影響を与えます。
この関節円板の前方転位は、顎関節症で最もよくみられるもので、転位側の歯や歯周組織に過大な力が加わっていると考えられています。
そのため転位側、いわゆる「噛み癖」のある側では、歯や歯周組織に過重負担が増え、知覚過敏症や咬んだときの痛み、そして強い噛み合わせにより歯が摩耗したり神経が弱ったり、詰め物が取れたり歯が割れたり根っこが折れたりと悪いことだらけになります。
また、最近では咬合由来のむし歯が増えているといわれています。
これはマイクロクラックと呼ばれるもので、歯の表面のエナメル質にできる小さな傷のことです。
この小さな傷から細菌が入り込みむし歯になったり、大きな力が加わると歯が割れてしまうことがあります。
そんなマイクロクラックの原因はパソコンやスマホやタブレットの普及によるストレートネックです。
ストレートネックになっていると下顎が後ろに下がります。
この状態で歯ぎしりがあると、奥歯に大きな負担がかかり歯が割れたり顎関節に悪影響を及ぼします。
しっかり歯磨きをしているのに、ストレートネックによって冷たい水がしみたり、噛んだだけで歯が痛むということになってしまうのです。
今後もストレートネックの患者さんは増加するといわれているので、長時間のパソコン操作やスマホゲームなどは歯への影響も考えて控えていく必要がありそうですね!