こんにちは、技工士Kです。
先日早くもスイカを食べて夏先取りのK。
いつもスポーツしているわけではありません。
今回は技工の事を紹介したいと思います。
Kもこの業界に足を踏み入れて早や幾十余年、この文章がまだまだマイナーなこの仕事への理解や、皆様の疑問に役立てていただければ幸いです。
さて私達の仕事は歯の型が手元に届く時から始まります。
我々の最初の仕事にして後に多大な影響を及ぼす型への石膏注入。
我々の仕事は言わば変形との闘いと言えます。
口の中の環境を石膏という模型に置き換えそこから皆様のお口で機能するものを製作するのが我々の仕事となります。
しかしながら歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科材料メーカーetc.
それぞれがタッグを組まなければ口の中で機能するものは生まれません。
口の中はモノを噛みちぎる、磨り潰す、細菌に侵される、習慣的飲料物による着色汚れ、ブラッシングによる摩耗、噛みしめによる摩耗等、常に苛酷な環境下にあります。
その上一人一人顔が違うのと同じく口の中もそれぞれに差があります。
歯の形自体は大まかにいえばそう差異はありません。
基本の形は皆同じですが、長さ、大きさ、幅、傾き、そして色と一人として同じものはありません。
全てがオーダーメイドなのです。
次回はその模型を使ってどのようにして歯が出来上がっていくのか書いていきたいと思います。