こんにちは、ホワイトニングと予防歯科・審美歯科・インプラントで大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤泰司です。
4月1日より当院に入局する井上先生よりメールが届きました。
井上先生は『床矯正治療』を学ぶために大阪へ勉強会に行かれたようです。
その時の報告をしていただきます。
去る、2月27日(日)大阪科学技術センターにて、一般臨床医のための床矯正治療の実際という講習会に行って参りました。
講師は鈴木設矢先生でした。
学んだ内容を箇条書きに書いておきます。
・犬歯が萌出する前の9歳くらいまでに開始すべき。前歯だけの治療で済む場合多いためです。
・60%は顎の育成に成功、40%は失敗する。早期なら「よく気付いたね」と褒めてあげる。
・下顎2~2の叢生は半年で治る。 しかし実際はこういう患者さんばかり来院しているが、「経過をみる」といって症例の難易度をどんどん難しくしてしまっていることが多い。
・交叉咬合は、下顎がズレテいる場合が多く関節もズレテいるということであり、それは顔の変位へと繋がっていく。
・舌癖で舌を前に出す場合、単にタングガードを入れても、嚥下時に舌が出ているなら意味がない。そのため的確な診断が必要である。
夜間:タングガード
食事時:舌を口蓋に接する訓練
・アダムスのクラスプが脚で折れる場合は反対だけではずしている。中央で折れる場合は歯ぎしりしていることが多い。
・日本人男性の上顎中切歯の平均8.6mm、矯正学では9.5mm以上では巨大歯となる。歯の大きさは遺伝であり、測っておく必要がある。歯の大きさはその人の個性となる。
・下顎前歯切端の「ぎざぎざ」を見る。歯が並んでも変化なければ、環境改善できていないことになる。それは前歯がかめていなく口輪筋使っていないということである。
・正中離開:埋伏過剰歯が影響している場合は、拡大することで自然にでてくることもある。
先生はなぜそうなったのかを常に考えるようにおっしゃっていました。
日頃の診療でも対症療法で終わらせてしまうのでなく、患者さんが教えてくれることを糧にして、次にいかさないといけないと感じました。