みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
今日は左下の親知らずの抜歯のお話です。
今回の患者様は、前回右下の親知らずの抜歯を行いました。
2ヵ月ほど経過し状態もよくなったので、今回は左下の親知らずの抜歯を希望されました。
まず、お口の中を確認してみると、左下の親知らずは一部だけが見える状態でした。
次にパノラマ写真を撮影し確認してみると、左下の親知らずは手前の歯の頭を押すように横向きに生えているのが確認できました。
下顎の親知らずは下歯槽神経に非常に近いところに生えている場合もあるため、CTも撮影し詳しい解析を行います。
親知らずが生えている位置が、神経に近い、あるいは神経に当たっている場合は、大きな病院に紹介する場合もあります。
親知らずは下歯槽神経からかなり近いところにありましたが、抜歯は可能と診断されました。
脈拍や血圧、酸素飽和度を測り体調を確認し、抜歯の注意事項をお伝えして、さっそく抜歯開始です。
親知らずの周りの骨を最小限削っていき、抜いていくスペースを作ります。
そこから親知らずの頭を輪切りにするように切断して取り除き、最後に根っこの部分を慎重に抜いていきました。
穴が開いた部分の傷口を縫合し、抜歯終了です。
抜き残しもなくスッキリと抜けていました!
下顎の親知らずの抜歯の場合、歯根が下顎の神経に非常に近いケースでは、統計的にしびれた感じが6ヶ月ぐらい継続する症例が200例に1例ほどの割合で起こることがあります。
数時間後に抜歯後の症状の確認のお電話をしたところ、出血は少しあるものの、痛み、腫れ、痺れの症状もないとのことで一安心です。
左下親知らずの抜歯、お疲れ様でした。