こんにちは、広報・受付担当トガワです。
歯医者での定期健診の目的は、歯を守るだけではありません。
歯を守りしっかり噛めるということは全身の健康にもつながっていきます。
たとえば、「噛む」という刺激は脳に伝わります。
歯を多く失って噛む力が弱くなると、老人性認知症を発症するリスクが高くなることがわかっています。
歯をできるだけ残すことは将来の生活に大きく影響してくるのです。
また噛む力は、歯を1本失っただけでも低下してしまいます。
噛む力が弱くなると、認知症だけでなく、スポーツや仕事をするときなどにも、十分な力を発揮することができないという問題が起こります。
歯を失った場合、インプラントやブリッジ、入れ歯といった補綴を行いますが、噛む力を比較するともちろん天然の歯に勝るものはありません。
噛む力を維持するためにも、自分自身の歯を残すことが大切です。
歯の健康は、全身の健康と関連することがわかっています。
むし歯菌や歯周病菌が血管の中に入りこむと、血流に乗って心臓や脳の血管を詰まらせる原因になる場合もあります。
血管に傷ができると、血小板を凝集させて塞いで血管を再生させます。
これを繰り返していると、血液凝固因子が働きやすくなります。
歯周病で歯ぐきから出血があるということは、歯ぐきに繰り返し傷ができているということになります。
すると身体は傷を治そうという力が強くなり、血液の凝固能力が増して血液が固まりやすくなり、これが血栓の原因となっていきます。
また歯周病で慢性的に炎症が起きていると、白血球の数が増えて活動も活性化します。
白血球は身体に侵入した細菌を捕まえるために粘着性が高まりますが、これが血管壁への粘着も増すため、血栓ができやすくなります。
そのため、歯周病の治療をすることで、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを減少させることができるといわれています。
つまり、定期的な健診でお口の環境を衛生的に整えておくことが、全身の健康につながっていくのです。