こんにちは、審美歯科とインプラント・ホワイトニング・予防歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、広報・受付担当トガワです。
前回は天然の歯には噛む力を分散する機能が備わっていることをお話しました。
今日は、インプラントではどのように力を分散させるかのお話をしていきますね!
例えば噛む力がインプラントの長い方向に一致してかかる場合は、応力はインプラントが植わっている歯槽骨の一番上に集中します。
これが応力集中です。
良いインプラントはこの部分にいろいろな構造的細工がしてあって、歯槽骨を破壊しないようになっているのです。
安いインプラントはそのような生体工学に基づく構造理論なしに製作されているので、歯槽骨の安定を保つことは困難なのです。
例えば、物を食べるとき、犬は人間と違って、切り裂くように顎が縦に往復運動をするだけですが、人はモグモグと顎を横に動かして噛むので、横方向の力もインプラントにはかかります。
この場合は、最高品質のインプラントでも歯槽骨に応力集中点が発生します。
長く放置されると骨が破壊されて、インプラントは脱落します。
これを防止するのが、今度は治療者の腕前で、横方向の荷重が最小限になるよう噛み合わせの力配分を分散するようデザインします。
なので、良いインプラント治療は良質のインプラントを練達のインプラント医が用いて、はじめて長期にわたって成功する医療となるわけです!!
すなわち、インプラントの生着後喪失の原因として注目すべきことは、噛み合わせ時の側方力によるものです。
では次回、上の図に書かれているテーパー部から説明していきますね!
『最新インプラント読本』参照