こんにちは、予防歯科とインプラント・審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、副院長伊藤哉江です。
今日は、ちょっと面白い患者様がいらっしゃいました。といっても患者様にとっては大変重大なことですから笑ってはいられません。
昨日、友達と銭湯で湯船にかなり長く浸かっていたらしく,脱衣所でのぼせて気を失い倒れた拍子に前歯を破折した患者様が来院されました。
友達も、バイタルサインが見られたものだから、暫く安静にしておけば意識も戻ると悠然と構えていたらしいようで・・
倒れた彼の前歯が無いのに気づき、そこいらの床を探したそうです。
やっと2本断片を見つけられて、「これ、お前の前歯だぞ。明日、歯医者に行けよ」と言ったかどうかは定かではありません・・・
その彼,当院へその折れた歯の断片をなんとコンタクトレンズ保存ケースに牛乳を入れて、左右を分けて持ってこられました。
そのときの写真がこれです。
あまりの律儀さと、コンタクトレンズ保存ケースという発想の素晴らしさに少し可笑しくなってしまいました。
折角持って来ていただいた歯ですから参考までに歯にくっ付けて、元の状態を確認させていただくために使わせていただきました。
彼としては、きっとこのもってきた歯があればきっとくっ付けてもらえるのではと期待していたのだと思います。
さすがに歯冠の3分の1を破折してしまった歯の断片をアロンアルファなるものでくっ付けるわけにもいけないことを彼に納得して頂きました。
どうやら、左の歯は昨日からズキズキとして触っただけでも飛び上がるくらい痛むようです。
こちらだけは神経の処置をさせて頂き、右の歯はレジン修復しました。
時間にして約1時間の治療です。初め彼は「もう駄目なら抜いてください」などと言っていましたが、修復した仮歯の状態を見て満足していました。
それにしても、昨日の銭湯代が高くついたものです。
くれぐれも、湯あたりしないように注意してくださいね。