こんにちは、広報・受付担当トガワです。
今日はDENマウスピース矯正治療とインプラント治療を組み合わせて歯が生えてこなかった部分をカバーした症例をご紹介します。
歯には先天性欠損といって、初めから乳歯や永久歯が生えてこないことがあります。
乳歯と比べると、永久歯には先天性欠損が多く、およそ10人に1人の割合で発生するといわれています。
先天性欠損の原因は明らかになっていないため、予防策がないのが現状です。
乳歯と永久歯が混在している混合歯列期にレントゲン写真を撮ると、永久歯が乳歯の下で作られていないことがわかりますが、この段階で特別処置が施されることはなく、乳歯が抜けるまではそのまま様子を見ることがほとんどです。
先天性欠損となるのは、特に前から2番目、5番目の歯が多いと言われています。
今日これからご紹介する症例でも、左上の前から2番目の歯が先天的に生えてこない患者さんでした。
歯列にすき間があると、両隣の歯が寄ってきたり倒れてきたりするようになります。
今回も例外ではなく、左上2番目の歯がないため前歯がすき間を埋めようと寄ってきてしまい、すきっ歯のようになっていました。
歯がない部分の治療法にはインプラントやブリッジ、入れ歯などがありますが、このケースでは前歯が寄っていたため被せ物や入れ歯を入れるスペースがない状態でした。
そこで、まずは前歯を元の位置へ戻すために矯正治療を行いました。
治療方法はDENマウスピース矯正です。
DENマウスピース矯正治療は、マウスピースを装着することで歯を動かしていく装置です。
マウスピースを2週間ごとに交換して徐々に歯を移動させていきます。
DENマウスピース矯正治療を初めて約2年後、前歯のすき間は埋まり歯が生えてこなかった左上2番目の部分にスペースができました。
矯正治療で作ったスペースに小さなインプラントを埋め込んでいきます。
最終的にセラミックの被せ物をして完成です。
歯が生えてこなかったとは分からない自然な仕上がりになりました。
先天性欠損でお悩みの方はこのような治療法もありますのでお気軽にご相談くださいね。