みなさん、こんにちは。院長伊藤泰司です。
今日10月18日(日)は朝から秋晴れのすがすがしい天気です。こんな日は自転車で遠出をしたくなりますが、そうはいきません。
愛媛県歯科医師会館4階大ホールで前日本歯科医師会社会保険担当常務理事を務められました堀憲朗先生の保険講習会が行われました。
「日本歯科医師会の過去の10年の議論とこれからの10年に向けて」というテーマで約2時間講演をされました。
折しも、政治資金規正法違反容疑で日歯の高木幹正会長が逮捕という報道があり、われわれ日本歯科医師会会員一人一人が襟を正さねばならない局面に来ていると痛感した次第です。
内容は56ページにもわたるカラー印刷の冊子を参照しながらスライド形式で説明がありました。
日本の公的医療保険制度の歴史を見てみますと、1922年健康保険法から始まるわけです。
当時大正11年にはアインシュタイン博士が来日した年でもあります。
1961年には世界初となる国民皆保険制度が達成されました。
この年はJ.Fケネディ合衆国大統領が就任した年でもあります。
2000年には介護保険制度が施行され、日本の公的医療制度はいろいろな問題を抱えつつも世界に類を見ない制度として発展をしてきたわけです。
このような制度にも、これから10年後にはいろいろな危機が訪れてくることが分かってきました。
そのために2006年から2015年まで会長を務めてこられました大久保執行部は
「歯科医療の意義は国民の生きる力に貢献し価値のある人生を送るためにある」という目標達成のために、この10年間超高齢化社会における歯科医療の役割と責任を果たすべく議論を重ねてこられました。
具体的には①理念と目標の確立②国民世論への問いかけ③エビデンスの取集です。
歯科訪問診療の引き上げにもご尽力されました。
しかしながら、在宅におけるほぼ全ての診療行為を保険給付していますが、評価自体は外来診療を閉じて患者宅へ赴くには十分といえないと結論づけられています。
地域包括ケアシステムの整備も手掛けられました。
これによって、医療、介護、住まい、予防、生活支援サービスが身近な地域で包括的に確保される体制を構築されました。
まだまだ、講演は続きますが、堀先生のお話は私自身とても興味がありました。
会員のために身を粉にして働いてこられたことが、先生のお人柄からもよくうかがえる講演内容でした。
後半には、さまざまな苦労が走馬灯のようによみがえり胸を熱くする場面もありました。
中医協での先生のご活躍をお労いし、これからも今後の歯科界の発展のために御仁力くださいませ。
本当に長い間 われわれ会員のために ありがとうございました。