こんにちは、愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤です。
日中の日差しはまだ暖かいのですが、朝晩は冷えてきました。昨日から、布団を一枚多くして風邪を引かないようにしています。
インフルエンザの流行にも注意をしなくてはなりません。毎日うがい、手洗い、マスクの励行が大切です。
室内の換気には特に気をつけています。また室内に浮遊するウイルス、カビ、細菌の除去に効果があるといわれているクレベリンGを各部屋には置いてあります。
本当に効果があるかは定かではありませんが、来年の春までにスタッフ・家族がインフルエンザにかからなかったら効果ありと判定したいと思います。(笑)
今日は、毎月施設で訪問歯科診療を行っているN子さんを通して見えてくる介護の現場について書かせて頂きます。
もう、施設に行って2年近くなります。毎月欠かさず歯のお手入れにいかせて頂いています。
その施設でも介護職員さんが毎食後、歯磨きをされるのですが、やはり診てみると磨き残しや、歯石が付いているところが目立ちます。
施設の婦長さんともN子さんのことで面談をするわけですが、人員の配置やローテーションの点でなかなか上手くいかないようです。
当院としては、できるだけ本人が自立できるように支援を行うことを目的にお手伝いをさせていただいておりますが、現実はかなり難しいハードルがあります。
それでも、歯のお手入れが終わったら「またきてねぇ」とN子さんに言われます。スタッフが皆 「また来るからねぇ」と口を揃えて言います。何度も何度も手を握りしめてられて来月の約束をしていきます。
来て良かったと思う瞬間です。
どこの施設でも介護職は3Kといわれ、若者には魅力がなく離職者が後を絶たないのが現状のようです。毎回行くたびに見慣れないスタッフが出迎えてくれます。
今後日本は世界に例を見ないスピードで超高齢化社会に突入していきます。介護に関わるニーズは今以上に増えていくことは必至です。
ならば、介護に関わる施設や職員の方が直面する課題をもっと国として真剣に取り組んでいき、早急に対応策を作り実行していかねばならないと思います。
少なくとも若者にとって、今よりもっと魅力のある職場作りをしていかなければ、日本の介護の未来は望めなくなると思います。
同じようなことは我々の医療の現場でもいえるのではないでしょうか。国の現実を直視した早急な対応を望みます。