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井上先生からのメール Part1

こんにちは、予防歯科とインプラント・ホワイトニング・審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤泰司です。

来年4月より当院へ入局される井上先生からメールが届きましたのでご紹介します。

『  伊藤先生

お久しぶりです。
朝晩寒くなってきましたが、体調くずされていないでしょうか?

徳島大学の同窓会主催の勉強会に行ってきました。
ブログをかきましたので添付させていただきました。

また、先日社会人剣道大会に出場しましたが、予選で敗退しました。
目標を昇段試験とし、継続して稽古していきたいと思います。

ますます寒くなっていきますが、お体に気を付けてください。

                                                                            井上匡則   』


続いて、添付内容をご紹介します。

『本日、歯科医師会館にてぐみょう今井歯科の今井先生の講演会がありました。

今井先生は、千葉市東金市求名(ぐみょう)にてご開業されているとのことでした。

人口5万人に対して135件の歯科医院があるとのことでした。

数多くある歯科医院の中で差別化を図るために、抜歯しないことをモットーに日々診療されているとのことでした。

症例毎に解説をしてくださるというスタイルで講演は進められました。

<デンチャー>

・咬合が崩壊している場合、エンドを早急にしてプロビジョナルを入れバイトを上げ、anterior guidanceをなくし力を逃がすのが大切

・PDを製作する際は、先に理想的な咬合平面を考え残存歯をそれに合わせる前処置が必要。

・すれ違い咬合の場合、上顎は残存歯を根面板としオーバーデンチャーのFDとし力を上顎結節ににがし、下顎はPDとするほうがよい。歯の挺出や位置異常をカンペル平面に合わせられる。

・早期に両側のバイトストップをつくる

・FDの本印象時、上唇のラインの1mm下に上顎の咬合平面のラインをトレーにかきこみ、これを基準に咬合床を製作する

・下唇のラインの2から3mm下、レトロモラーパッドの1/2、安静時の舌背の高さを咬合床のラインとする

・3年くらいたったら、ゆるくなるので咬座印象をして新義歯を作製する

<インプラント> 天然歯を守るためのインプラント

・前歯部に関してはレジストレーションストリップスが抵抗を示しながら抜ける状態とする

・中間欠損は引き抜き弱め、遊離端はしっかりかませる

・力の受け皿となる上顎を優先したインプラント補綴を基本とする。上顎はウス、下顎はキネに例えられる

・先生は、HAインプラントのカルシテックを使用されており、口蓋側低位埋入を基本とし、基底結節の位置を目指すとのこと

βーTCPは血餅の保持をする

・抜歯後即時埋入の場合、TEKのマージンラインは最終ラインにあわせておく

先生は保険治療を基本とし、必要に応じて自費治療を勧めるとのことでした。

田舎だけに全顎的に厳しい症例が多いとのことでした。

自分ならどうするかと考えながら聞いていましたが、今井先生より抜歯してしまっているような気がしました。

患者さんの年齢や性別、性格、金銭面等考えながら全顎的治療を行うのはとても難しいと思いました。

最後に先生がおっしゃっていた、患者さんの意図を見抜きそれを提案してあげるのが、とても大切と感じました。

とても難しいことですが、日々意識して患者さんと向き合っていきたいと思います。』

井上先生も日々色々な勉強会に出られ研鑽を積んでいるようで安心しています。

寒さもこれからが本番です。風邪等引かないように残された研修の日々を頑張ってください。

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