みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
今日は、どのような症例がマウスピース矯正で治療が可能なのかをお話していきたいと思います。
今回の患者様は、上下の歯並びの相談に来られました。
ご家族がマウスピース矯正をされており、自分もマウスピースで治療が可能か確認したいとのこと。
お口の中を確認してみると、スペースが狭いためか、上の左右2番目の歯歯列より内側に生えているため、前歯が飛び出しているように見えます。
下も、若干の捻転と歯と歯の重なりが見られました。
治療に関しては、ディスキング(歯と歯の間をペーパーで削ること)は構わないが抜歯はしたくないとのとのご希望でした。
まずはマウスピース矯正で、診断、見積もりを依頼することとなりました。
診断の結果はこのようになりました。
■治療の可否:アライナー治療可能な症例ですが治療期間が長くなります。
■平均治療期間:上顎 26回 26~28ヶ月 下顎 16回 16~18ヶ月
今回の患者様の場合、上顎は2年半、下顎は1年半ほどで歯列が揃う予測となっています。
しかし、こちらの患者様の場合、左上の2番目の歯に関しては、捻転と内側(舌側)へ生えている位置・反対咬合の度合いが大きいため、マウスピースでの矯正は難しいとの診断でした。
マウスピース矯正では治療が難しいと診断された場合、ワイヤー矯正が可能な症例であれば専門医へのご紹介、またはその他の治療方法で歯並びの改善を提案させていただくことも可能です。
また、マウスピースとワイヤー矯正のハイブリッドな治療方法で改善できる症例もあります。
担当医の相談の上、希望にあった治療方法をお選びいただけます。
マウスピース矯正においては患者様の管理の仕方によって治療期間が短縮する可能性も多いにあります。
患者様自身の管理も治療の進捗を大きく左右します。
このように、見積もりの時点で治療完了時の歯並びの画像が確認できるので、患者様のやる気もかなり上がるようです!
最終結果が楽しみになりますね♪