伊藤歯科医院カワニシです。
今日は、どのような症例がマウスピース矯正で治療が可能なのかをお話していきたいと思います。
今回の患者様は、下顎の歯並びの相談に来院されました。
お口の状態を確認してみると、特に前歯6本がスペースが狭いためが、歯列より前後して生えています。
特に左下3番目は、左下2番目と前後に重なっていました。
治療については、必要であればディスキング(歯と歯の間をペーパーで削ること)も、おそらく左下3番目の抜歯は必要とお伝えしたところ、それも構わないとのことで、治療には積極的なご様子でした。
まずはマウスピース矯正で、診断、見積もりを依頼することとなりました。
診断の結果はこのようになりました。
■治療の可否:アライナー治療可能な症例ですが治療期間が長くなります
■平均治療期間:上顎 8回 8~10ヶ月 下顎 16回 16~18ヵ月
今回の患者様の場合、下顎のみで動かす場合、左上2番目と左下2番目が干渉し移動が困難とのことで、上下での治療が適しているとのことでした。
また、右下3番目の歯の捻転と隣り合う歯との重なりが強いため、画像の位置まで移動しない可能性があること、やはり左下3番目の抜歯は必要とのことでしたが、上顎は概ね半年で、下顎も約1年半で歯列が揃う予測となっているようです。
マウスピース矯正においては、患者様の管理の仕方によって治療期間が短縮したり、治療の進捗を大きく左右します。
また、ワイヤー矯正を組み合わせることで、マウスピース矯正だけでは難しい歯列の移動も可能にすることができます!
このように見積もりの時点で治療完了時の歯並びの画像が確認できるので、患者様のやる気もかなり上がるようです!
最終結果が楽しみになりますね☆