伊藤歯科医院カワニシです。
今日は、どのような症例がマウスピース矯正で治療が可能なのかをお話していきたいと思います。
今回の患者様は、上下の前歯の歯並びの相談に来院されました。
上下のかみ合わせが合っておらず、寝ている時には、歯ぎしりやくいしばりもあるとのことでした。
お口の状態を確認してみると、上の前歯が中心に向かって捻転しており、隣合う歯とも少し重なっています。
また、下は数本にわずかな乱れが見られます。
治療については、必要であればディスキング(歯と歯の間をペーパーで削ること)も抜歯も構わないと、治療には積極的なご様子でした。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正、ワイヤーとマスピースのハイブリッドな治療法などを提案させていただき、まずはマウスピース矯正で、診断、見積もりを依頼することとなりました。
診断の結果はこのようになりました。
■治療の可否:アライナー可能な症例ですが治療期間が長くなります
■平均治療期間:上顎 21回 21~23ヶ月 下顎 11回 11~13ヵ月
今回の患者様の場合、抜歯はせずディスキングだけで、下顎は概ね1年、上顎も2年で歯列が揃う予測となっているようです。
ただ、右上1番目の歯に関しては捻転と隣り合う歯との重なりが強いため、マウスピースのみでは画像の位置まで到達しない可能性もあるとのことでした。
このような症例の場合、ワイヤー矯正と併せた治療を行うことで、治療期間が短縮し、治療後の審美性も高くなると考えられます。
マウスピース矯正においては、患者様の管理の仕方によって治療期間が短縮したり、治療の進捗を大きく左右します。
このように見積もりの時点で治療完了時の歯並びの画像が確認できるので、患者様のやる気もかなり上がるようです!
最終結果が楽しみになりますね☆