伊藤歯科医院カワニシです。
今日は、どのような症例がマウスピース矯正で治療が可能なのかをお話していきたいと思います。
今回の患者様は、下前歯の並びの相談に来院されました。
下の前歯の6本に、捻転と重なりが見られます。
特に右下3番目の歯は、歯列から外側にはみ出したように生えているため、正面から見ると飛び出しているように見えます。
治療については、できれば抜歯はせず、ディスキング(歯と歯の間をペーパーで削ること)で歯列を整えたいとのご希望でした。
まずはマウスピース矯正で、診断、見積もりを依頼することとなりました。
診断の結果はこのようになりました。
■治療の可否:アライナー治療は治療不可能な症例です。
今回の患者様の場合、下の前歯の歯並びが捻転や重なりが大きく、また、上下の咬み合わせがぴったり合っていることで、移動するためのスペースがないとのことで、マウスピースによる矯正治療は難しいとの診断結果でした。
マウスピース矯正は目立たず矯正治療ができたり、通院回数が少なくてすむなどのメリットがあるのは魅力です。
しかし、まだまだ対応できない症例もあるのが現状です。
今回は患者様のご希望に添えない残念な結果となりましたが、ワイヤー矯正で治療が可能な症例であれば、専門の矯正歯科への紹介も可能です。
ぜひご相談ください。