みなさん、こんにちは。
伊藤歯科医院カワニシです。
今日は、どのような症例がマウスピース矯正で治療が可能なのかをお話していきたいと思います。
今回の患者様は、上下の歯並びの相談に来られました。
右下の5番目の歯が、「永久代行歯」と呼ばれる、先天的に永久歯が欠如していて成人になっても永久歯の代行歯として乳歯が機能している歯でした。
そして、その手前の4番目の永久歯が歯列から大きく外れて生えている状態でした。
永久代行歯は永久歯と比較して歯根が短いため、動揺しやすいため永久歯ほど長く安定しないことが多くあります。
なので、今回はその永久代行歯を抜歯し、ワイヤーを使って手前の4番目の歯を内側に入れる処置を行いました。
ある程度内側に移動したので、今後の治療はマウスピース矯正でも可能かどうか、診断、見積もりを依頼することとなりました。
診断の結果はこのようになりました。
■治療の可否:アライナー治療可能な症例ですが治療期間が長くなります
■平均治療期間:上顎 16回 16~18ヶ月 下顎 15回 15~17ヵ月
今回の患者様の場合、初めからマウスピース矯正で治療を行うことは難しい症例と思われましたが、永久代行歯の抜歯でスペースができたところに、手前の永久歯をワイヤーで内側に入れたことにより、マウスピース矯正でも概ね1年半ほどで歯並びが整う予測となりました。
また、患者様の管理の仕方によって治療期間が短縮する可能性も多いにあります。
マウスピース矯正においては、患者様自身の管理も治療の進捗を大きく左右します。
このように、見積もりの時点で治療完了時の歯並びの画像が確認できるので、患者様のやる気もかなり上がるようです!
最終結果が楽しみになりますね♪
今回のようにワイヤー矯正とマウスピース矯正のハイブリッドな方法で、理想の歯並びに近づけることもあります。
色々なご提案ができますので、お悩みの方はお気軽にご相談くださいね。