みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
今日は、どのような症例がマウスピース矯正で治療が可能なのかをお話していきたいと思います。
今回の患者様は、下の前歯の隙間の相談に来られました。
6年ほど前にワイヤー矯正をされていたそうで、目立った歯並びの不正は見られませんでしたが、ご本人は、ワイヤー矯正が終了してから下の前歯が少しずつ隙間が開いてきたのを気にされていました。
治療はマウスピース矯正で半年以内くらいの期間での治療をご希望とのことでした。
まずはマウスピース矯正で診断、見積もりを依頼することとなりました。
診断の結果はこのようになりました。
■治療の可否:アライナー治療は治療不可能な症例です。
今回の患者様は歯が若干傾いているためにわずかに隙間ができていたのですが、マウスピース矯正では傾斜移動になるため、傾きが治っても隙間を改善することは非常に難しいとの診断でした。
※診断書の参考画像
診断結果をお伝えし、ワイヤー矯正も視野に入れて再検討することをおすすめしました。
今回のように軸を合わせる治療はワイヤー矯正の方が適しています。
しかし、目立たず矯正治療ができたり、通院回数が少なくてすむなどのメリットがあるのは魅力です。
今回は患者様のご希望に添えない残念な結果となりましたが、ワイヤー矯正で治療が可能な症例であれば、専門の矯正歯科への紹介も可能です。
ぜひご相談ください。