こんにちは、ホワイトニングと予防歯科・審美歯科・インプラントで大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、歯科医師イノウエです。
院長先生から『ハイブリッドセラミックス』という本をお借りしましたので、紹介したいと思います。
ハイブリッドセラミックとは、基本組成は硬質レジンと一緒ですが、セラミックフィラーとよばれる高分子材料がふくまれております。
そのため、硬くてもろいことがネックであったポーセレンや、材料強度や経年的劣化に不安があった硬質レジンなどと比較して最も臨床応用範囲が広い材料と言えるようです。
本の内容について勉強したことを以下に紹介したいと思います。
・長期的なスパンでみるとMBクラウン(メタルセラミックス)に比較して、対合の天然歯やメタルクラウンの咬耗をおこしにくい。
・インレー、アンレー、クラウンと応用範囲が広い。
・小臼歯部のクラウンとして有意義に活用できる
・形成に関して・・・外形は丸みを持たせる。
カエンは対合歯と接触しない位置に設定する。
クリアランスは、咬頭で1.5mm以上・小か裂溝で1.0mm以上とする。
咬合圧のかかる歯肉側側室マージン部は、ショルダー形成にする
・ファイバーを利用して接着性ブリッジとして応用可能
・支台築造をする際、メタルコアにするかレジンコアにするかでセットするエステニアの色調はかわってくる。
ハイブリッドセラミックはとても応用範囲が広く、これから欠かすことができない材料となってくると思います。
保険はききませんが、患者さんのことを考えるとメリットが多く、是非おすすめしたい材料です。
明日からの臨床でハイブリッドセラミックスの物性等しっかり理解し形成もしっかりできるようにならないといけないと感じました。