歯のこと

データでみる健診結果

こんにちは、広報・受付担当トガワです。

学生のみんなは、学校で受けた健康診断の結果をもらったでしょうか?

当院でも夏休みの間にチェックがあったむし歯を治しておこうと、毎日たくさんのお子さんが治療に通われています。

さて、今日はそんな学校での健診結果に関係するお話です。

学校での歯科検診の結果をデータ化したものがあります。

これによると、歯肉炎を持っている人は年齢が上がるにつれて増加する傾向にあることがわかりました。

とある県の小学校の中から、小学6年生の歯肉炎所有者率を10年間集計したものをグラフに表すと下図のようになります。

これを見ると、学齢別の所有者率はこの10年間で改善傾向がないことがわかります。

また、成人における調査でも、歯周ポケットが4ミリ以上ある人が20~24歳で14.0%、55~59歳で46.2%、65~69歳で50.2%と年齢とともに増加していて、こちらも10年間で改善はみられていません。

歯周疾患についての対策は現状では限界があることがわかります。

次に歯列と噛み合わせの状態についてのデータです。

12~15歳で叢生(乱ぐい歯)の人は平成17年の調査では34.5%だったものが、平成23年の調査では43.8%と増加傾向にあります。

学齢別の変化は下図のようになっています。

歯列不正や咬合異常といったものは、永久歯が萌出してくることにより明らかになってきます。

正中離開(前歯のすきっ歯)は自然に良くなってくることもありますが、なんらかの異常がみられる児童の割合は学齢とともに増加しているのがわかります。

学校からの検診結果用紙に、歯列の異常にチェックがついていたとしても、これを治さない人は非常に多いです。

歯並びの異常で将来歯周病などのリスクがある場合にはしっかりと歯科矯正治療を受けることをオススメしています。

もうすぐ夏休みは終わってしまいますが、歯科検診の結果がよくなかった子は早めに歯医者さんを受診するようにしましょう!

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