こんにちは、予防歯科とインプラント・ホワイトニング・審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤泰司です。
ちょっと変わったパターンのインプラント患者さんのお話です。
思い起こせば今から2ヶ月前の出来事です。
3月中旬にこの患者様当院へ来院され、とにかく早く噛めるようにしてくださいといきなり医療面接の時に言い出しました。
みると右下の第一小臼歯と奥歯の大臼歯2本がありません。第二小臼歯は動揺が激しくて機能していません。
松山にいるのは1週間だからその間にとにかく、義歯以外の方法で何とか噛める様にして欲しいと言われました。
「1週間はきついなぁ」と言うと、毎日でも来るから何とかして欲しいと懇願してきます。
頼まれると弱い私ですから、とにかく,動揺歯の抜歯とCT撮影をするように勧めました。
2日後CTの解析も終わり、インプラント埋入手術をします。
骨質は思いのほか良好で手術は無事終了、縫合は自然に溶けていくタイプの縫合糸にしておきました。
3本埋入して初期固定がかなり良かったので、翌日洗浄にこられた時に仮歯を入れることにしました。
もちろん、強く噛むのはいけませんから、当たらないように調整します。
翌日の腫れもなくて、痛み止めを1錠飲んだだけだと言います。
あと2日で患者様は県外に行かれます。
県外に行かれて、こちらに戻って来られないことを想定して、今後のスケジュールや被せ物をどのように作るか具体的に説明しておきました。
ひょっとすると3ヶ月ぐらいして、また帰ってくるかも知れないなぁと彼は言います。
何の仕事をしているのかちょっと興味がありますね。
お聞きすると公共の建物の構造計算を委託されているといわれました。
愛媛には伊方の原子力発電所の構造計算調査に来られたといいます。
今度は日本海の方へ行かれてそれからの予定は未定だそうです。
万一インプラントが外れたり、腫れたら連絡してねと私、院長の携帯番号と医院の電話番号を書いた紙を渡しました。
あれから、3ヶ月経ちますから、連絡がないところを見ると,インプラントはしっかりと骨と接合して機能しているものと思います。
どうやら、わた私の構造計算には狂いはなかったようです。(笑)
さて、今頃は日本のどこかの歯科医院で最終の被せ物を作っているのでしょうね。
今治療されている先生、インプラントの骨との接合はいかがでしょうか?
もし、よければレントゲン写真を送っていただけたら今後の勉強になります。