こんにちは、広報・受付担当トガワです。
以前に歯は酸に弱いという性質についてお話しました。
エナメル質は、酸に弱い性質がありますが、あるキーワードを加えれば、エナメル質を「酸に溶けにくくする方法」がわかってきます。
そのキーワードとは、「フッ化物イオン」です。
詳しく説明すると化学式などが用いられて難しくなるため省略しますね!
フッ化物イオンを取り込むと、エナメル質を形成している結晶は安定するので、その溶解性は大きく減少します。
それだけではなく、フッ化物イオンが唾液中に存在すると、カルシウムが溶け出しにくく、また、いったん溶け出したカルシウムがエナメル質に戻りやすいことがわかっています。
さらに、フッ化物イオンには、酸を産生する細菌に対する抗菌作用や、酸素阻害作用があること、歯の根っこの部分にできるむし歯の予防にも有効なことが明らかになってきています。
地球上には100前後の天然元素が存在しますが、フッ化物イオンはその中で13番目に多い元素です。
適量のフッ化物イオンを含んだ身近な日用品は、「歯磨き剤」です。
歯磨き剤を上手に使いこなして、酸に負けない強い歯をつくることが必要ですね!