勉強会

えーうそやろ!あとから厄介となる症例たち@愛光歯会

こんにちは、インプラント予防歯科審美歯科ホワイトニングで大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤泰司です。

先日、我が母校である愛光歯会が主催する学術講演会(医療安全講習会)がありました。

講師に、大阪労災病院歯科口腔外科部長をされ日本歯科医師会歯科医療安全対策委員会会員もされている吉岡秀郎先生を招いての講演会でした。

吉岡先生は愛光22期で20期の私とは学年も近いし、こてこての関西弁でお話されるため親近感のわく講演でした。

病院歯科を長くされているため、多くのトラブル症例を診てきた経験からわれわれが日常診療において気をつけるべき重要なポイントを興味深く講演していただきました。

よく日常的に行われる抜歯にしても、そこには思わぬ落とし穴があるわけです。

隣在歯損傷を予防する方法、抜歯の体位の取り方、難症例になるおそれの歯など具体的な内容でした。

大阪労災病院で下顎埋伏伏智歯の偶発症を調査した結果、下口唇知覚麻が見られた症例は約200人に1、また舌神経知覚麻痺は1600人に1人ぐらいの割合で起きると報告されています。

他施設共同前向き研究においても下歯槽神経麻痺は0.9%、舌神経知覚麻痺は0.1%となっているのでほぼ同様な結果が報告されています。

当院も親知らずの抜歯に来られる患者さんが数多くおられます。幸いなことに麻痺を起こした患者さんはおられません。

今後も患者さんの更なる安全・安心のために今回の講演を参考に日々研鑽していこうと思います。

(講演は3月3日にあったものです)

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